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【秩父銘仙の寄付】天国の母の着物、須崎旅館と共に歴史を刻む

寄付された秩父銘仙の柄

「母の形見の着物を須崎さんに寄付します」。先日、秩父市在住で歴史を研究している68歳の男性が須崎旅館を訪れました。彼の手には、紅色で花柄の着物が握られていました……。

寄付された秩父銘仙

全体的に洗練されたデザインで、年齢を問わず上品に着こなせる一着。深みのある紅色の生地に、牡丹や芍薬を彷彿とさせる、優美な花模様が描かれています。

寄付された秩父銘仙

着物の裏地は、パッチワークのようですが花柄が繋がっていて統一感があります。この裏地は「夜具地」(やぐぢ)と呼ばれ、布団生地にも使われています。

須崎旅館の女将、須崎真紀子こんにちは😊 埼玉県秩父郡小鹿野町の温泉宿、創業117年の老舗の須崎旅館です。女将の須崎真紀子です。

今回、須崎旅館に寄付があった着物は「秩父銘仙」です。秩父銘仙とは、国指定の伝統工芸品です。明治から大正にかけて養蚕業で栄えたのが秩父。秩父ならではの絹を使った、裏表が無い平織りの絹織物が秩父銘仙です。
秩父銘仙の詳細はこちら

「着物が大好きな母でした。須崎旅館で皆さまに利用してもらえたら、天国の母もきっと喜びます」。そう言って、68歳の男性は私に着物を寄付してくださいました。もともと彼とは、「秩父地域インバウンド協議会」という秩父の宿泊や観光を盛り上げる活動で知り合っていました。他にも、私の秩父銘仙を広める活動のことも知っていました。そこで、「須崎さんなら母の着物を大切に使ってくれるだろう」「須崎旅館に訪れる方々がこの着物を楽しんでくれたらいいな」と思われたそうです。

大切な着物を須崎旅館に寄付してくださり、心から感謝いたします。秩父銘仙を広めるための活動が、見えないところで人の想いを紡いでいるんだなと感じました。これまで、秩父銘仙の着付けを行ったり秩父銘仙のPRイベントに参加したりしてきました。秩父銘仙は、養蚕で栄えた秩父の、大切な、途絶えさせてはならない伝統工芸品だからです。着物の寄付を通して、思いや伝統が紡がれていく瞬間を目の当たりにできたこと。そして、その架け橋として自分を選んでいただけたこと。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。いただいた着物は、これからも須崎旅館で歴史を刻んでいきます。ありがとうございました。

今回寄付していただいた着物は、どなたでも着られます。宿泊のお客様だけではありません。例えば「着物は初めて!」という方でも大丈夫です。ふらっと須崎旅館に立ち寄って、フロントに声をかけてください。もし着用時の写真をご自身のSNSにアップ、もしくは須崎旅館のSNSなどで使わせていただけるなら、羽織のみであれば無料になります。気軽にお問い合わせくださいね😊

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