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【3月27日放送】「ワタシが日本に住む理由」出演/秩父・小鹿野の文化を守るために

「ワタシが日本に住む理由」出演時の高橋克典さん、繁田美貴さん、工藤エレナさんとの記念撮影

こんにちは😊 埼玉県秩父郡小鹿野町の温泉宿、創業117年の老舗の須崎旅館です。女将の須崎真紀子です。

先日、須崎旅館でBSテレビ東京(BS7チャンネル)「ワタシが日本に住む理由」という番組のロケがありました。出演は、俳優の高橋克典さんやテレビ東京アナウンサーの繁田美貴さん、小鹿野町内で蜂蜜酒を作っている工藤エレナさんです。須崎旅館内での撮影では、主に「秩父銘仙」や「小鹿野歌舞伎」「秩父のお酒」についてお話しました。「ワタシが日本に住む理由」は、BSテレビ東京(BS7チャンネル)で3月27日(水)19:00~放送です。
番組HP https://www.bs-tvtokyo.co.jp/nipponsumu/

「小鹿野町の文化や歴史を衰退させたくない!」

須崎旅館女将の須崎真紀子

今回、私がBSのテレビ番組に出演したのは、多くの人に小鹿野町に興味を持ってもらいたかったからです。なぜなら、小鹿野町は人口1万人ほどの町で出生率も年々下がっており、人が少なくなってきているからです。例えば令和元年度の出生社数は33人だったのが、令和3年度では20人にまで減ってしまいました※。これまで須崎旅館は、小鹿野町の商店街で117年歩みを続けてきました。こうした歴史の中で私が感じているのは、「このまま小鹿野町の文化や歴史を衰退させてはいけない」いうことです。それでBSテレビ東京さんからのお話があり、喜んで出演させていただきました。
※小鹿野町の出生者数 引用元:https://www.town.ogano.lg.jp/cms/wp-content/uploads/2023/02/koramu54.pdf

「ワタシが日本に住む理由」撮影の裏話

高橋克典さん、繁田美貴さん、工藤エレナさん、女将須崎真紀子でトーク中

2024年2月21日、13時から30分ほど、須崎旅館でBSテレビ東京(BS7チャンネル)「ワタシが日本に住む理由」という番組のロケがありました。「ワタシが日本に住む理由」は、海外から日本に来て生活されている外国の方にスポットを当てて、生活や仕事ぶりを熱く語ってもらう番組だそうです。今回は、ここ小鹿野町に住む工藤エレナさんが出演されました。番組では、出演者と共に工藤エレナさんが小鹿野町の商店街を散策していました。その中で、須崎旅館にも立ち寄っていただきました。

出演者:高橋克典さん、繁田美貴さん、ジェシカ・ゲリティーさん、工藤エレナさん

「ワタシが日本に住む理由」は、俳優の高橋克典さんが司会で、テレビ東京アナウンサーの繁田美貴さんがアシスタントを務める番組です。今回のゲストは埼玉県在住外のジェシカ・ゲリティーさん、工藤エレナさんです(エレナさんと私は、お酒の飲み仲間です笑)。

秩父・小鹿野町在住の工藤エレナさん
ロシア・モスクワ生まれ。4歳の時、一家で来日する。東京都立国際高校を経て、東京農業大国際食料情報学部へ。自ら「のんべえ」と称し、夫の宏樹さんとは都内の居酒屋で出会う。その後、小鹿野町に移住。現在は蜂蜜酒を製造しながら、小鹿野町外の若者の移住も後押している。
https://meadery.jp/media/3422/

須崎旅館

工藤エレナさんと高橋克典さん

「この人が女将さんですよ!」と工藤エレナさんの声が聞こえると共に、須崎旅館の玄関から、出演者さんやカメラマンさんが入ってきました。実は、撮影があることは知っていましたが内容は聞かされていなかった私。「ちゃんと話せるかな……」と不安でいっぱいでした。しかしエレナさんが「ここに秩父銘仙があります!」「ここが休憩所です!!」「ここに秩父のお酒が置いてあります!!!」と、私以上に須崎旅館を説明してくださいました笑。

大正12年(1912年)から須崎旅館にある金庫
約100年前から須崎旅館にある電話ボックス

撮影が進む中で、須崎旅館の歴史の話もさせていただきました。須崎旅館は、明治40年(1907年)創業です。当時の雰囲気を感じさせるものとして、例えば金庫があります。この金庫は、大正12年(1923年)に須崎旅館にやってきました。もともと絹の買い付けに来られる商人との、現金取引の際に使っていたものです。また、約100年前の電話ボックスも展示してあります。電話ボックスに入っちゃうなどして、高橋克典さんが大はしゃぎしていました(ここは放送されるかわかりませんが、見どころの一つです)笑。須崎旅館のロビーには、当時の小鹿野町を感じさせる備品が、今でも飾られています。

秩父銘仙

高橋克典さんに秩父銘仙を紹介する須崎旅館の女将

撮影では、須崎旅館にある国指定の伝統的工芸品「秩父銘仙」についてお話できました。秩父銘仙とは、埼玉県秩父市を中心に明治時代から作られている織物です。2013年には、国の伝統的工芸品に指定されました。しかし近年、織元が三軒ほど、養蚕に関しては二軒ほどになってしまいました。「秩父の伝統工芸を守りたい!」という気持ちから、須崎旅館では、宿泊のお客様が着られるよう74種類※の秩父銘仙を取り揃えており、着付けサービスも行っております。今回の撮影では、出演者の繁田美貴さんに秩父銘仙を羽織っていただきました。「こんなきれいな柄があるんだ!」「90年以上も前のものが残っているなんてすごい!」とおっしゃっていただき、なんだかじーんときました。
※女性用60着、男性用4着、羽織10着
須崎旅館の秩父銘仙の着付けについてはこちら

小鹿野歌舞伎

小鹿野町の奉納歌舞伎「小鹿野歌舞伎」

撮影では、小鹿野町の伝統的な文化「小鹿野歌舞伎」についてお話できました。「小鹿野歌舞伎」は、工藤エレナさんや地元の高校生、私も出てことがあります。私が「小鹿野町では歌舞伎をやっています」と出演者に話すと、「へえ! 歌舞伎をやってるんだ!」と驚いていました。もともと小鹿野町では、奉納歌舞伎といい、神社やお祭りのときに歌舞伎を奉納していました。そうした文化を残すための地元サークルがあり、今日まで「小鹿野歌舞伎」が引き継がれてきました。

秩父のお酒

秩父のお酒

撮影では、秩父ならではのお酒についてもお話できました。実は、秩父はお酒処です。美味しいお酒は寒暖差と水が重要と言われています。秩父地方は、季節によって1日の寒暖差が20℃前後になるときもあります。また、秩父地方は山々に囲まれているため、水が山の上流からろ過されてきます。実際、有名な『イチローズモルト』といったウイスキーがあります。「ワタシが日本に住む理由」に出演された工藤エレナさんも、小鹿野町内で人類最古のお酒と言われる蜂蜜酒を作っています。この蜂蜜酒は、須崎旅館でもお客様にお出ししています。

「ワタシが日本に住む理由」は3月27日(水)19:00~放送

今回のBSテレビ東京(BS7チャンネル)「ワタシが日本に住む理由」の撮影を通して、秩父・小鹿野の文化や歴史をお話できたことに感謝いたします。「秩父銘仙」や「小鹿野歌舞伎」「秩父地域のお酒」などの詳細は、番組をご覧になってみてくださいね(どこまで放送されるかはわかりませんが笑)。「ワタシが日本に住む理由」は3月27日(水)19:00~、BSテレビ東京(BS7チャンネル)で放送予定です!

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